この記事では日本とドイツのテニス環境の違い、実際にテニスを始めるためのおすすめの方法について紹介します。
こんな方におすすめ
- ドイツでテニスを始めてみたい方
- 練習相手を探す方法が知りたい方
- 児童、学生にテニスを習わせたい方
- ドイツで試合(アマチュアトーナメント)に出たい方
目次
日本とは違うドイツのテニス環境について
日本でテニスを始めてみようと思った場合、どんな選択肢が考えられますか?
ではドイツの場合はどうでしょう?
わかりやすく日本とドイツの違いを表にまとめてみました。
日本 | ドイツ | |
学生 | 部活/テニススクール | テニスクラブ |
社会人 | テニススクール/社会人テニスサークル | テニスクラブ |
主な練習相手 | テニス仲間やテニスベアなどのマッチングサイト | テニスクラブ内の仲間 |
主な練習人数 | 2人から大人数まで様々 | 2人もしくは4人 |
主な練習内容 | ラリー練習や試合など | 試合メイン(アップ後すぐ試合) |
アマチュアトーナメント | 区民大会/草トーナメント | LKトーナメント(DTBや州テニス協会協賛)/クラブ対抗戦 |
サーフェス | オムニ/ハード/クレー/インドア | 夏:クレー/冬:インドア |
日本では多種多様なテニスライフがあるのに対して、ドイツではほぼテニスクラブの活動に集約されているのがわかります。
※テニスに限らず、他スポーツも同様のケースが多いです。
テニスクラブについて
ドイツのテニスクラブについて詳しく解説していきます。
テニスクラブの特徴
- 地域毎に複数のスポーツクラブがある
- 年会費を払うことで基本的に誰でも入会可能
- クラブ内に平均6~10面のテニスコートがある
- 夏シーズンは毎日無料でコート使用可能
- 追加費用でクラブ専属コーチのレッスンを受けられる
- クラブ内の年齢別チームに所属すると対抗戦に出場可能
ドイツでは部活やサークルがない代わりに、ジュニアから年配の方まで地域のスポーツクラブに所属をして、生涯を通じてテニスライフを満喫されています。
そのため、夫婦や親子で同じクラブに所属をしている方も多い印象です。
地域毎に複数のスポーツクラブがある
管理人が住んでいるシュツットガルトだけでも10から20か所程のテニスクラブ(スポーツクラブ)があります。
各テニスクラブによって年会費の違いや施設の充実度、メンバーのレベル層にばらつきはありますが、一般的には一番近いテニスクラブに所属されている方が多いようです。
年会費を払うことで基本的に誰でも入会可能
年会費(クラブによっては入会金)を払うことでクラブに入会が可能です。
※まれに定員オーバーで入会できない場合もあります。
年会費は地域によって差はありますが、年間200ユーロから800ユーロの間がほとんどです。
クラブ内に平均6~10面のテニスコートがある
ドイツ(ヨーロッパ)のテニスコートはほとんどがクレーコートになります。
クレーといっても日本の土とは違い、全仏テニスでお馴染みのレッドクレーが各クラブに平均8面前後設備されています。
クラブによってはインドアコート(カーペット)が2,3面設備されているところもあるので、もしクラブの入会を考えている場合は、インドアコート付きのテニスクラブをお勧めします。
夏シーズンは毎日無料でコート使用可能
ドイツのテニスクラブで一番の特徴として挙げられるのが、夏シーズン中メンバーは無料でテニスコートが使用できることです。
※1日のプレー時間の上限はテニスクラブによって決められています
4月から9月までが夏シーズン、10月から3月までは冬シーズンと分かれていて、夏シーズン中のみアウトドアのクレーコートを使用することができます。
逆に冬のシーズンではインドアコートしか利用することができません。
追加費用でクラブ専属コーチのレッスンを受けられる
各テニスクラブには専属のテニスコーチがいて、追加費用を払えばコーチのレッスンを受けることも可能です。
テニス初心者の方や練習相手がまだいない方はまずはコーチのレッスンを受け、ある程度上達したらクラブ内の年齢別チームに入り、チームメンバーと練習するのも良いかもしれません。
クラブ内の年齢別チームに所属すると対抗戦に出場可能
ドイツのテニスクラブの特徴としてもう一つ挙げられるのが、年齢別のアマチュア制度(リーグ戦)が充実している点です。
チームのメインである男性チーム(Herren)、女性チーム(Damen)の他にも、ユースチームのU12、U15、U18、シニアチームの30代、40代、50代、60代、70代と年齢別に分かれたチームに所属することができ、それぞれのチームがクラブの代表としてリーグ戦で他クラブとの対抗戦をすることができます。
ドイツクラブのリーグ戦についてはこちらの記事で紹介しています。
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参考ドイツのアマチュアテニスリーグについて
この記事ではドイツのアマチュアテニスリーグについて、試合に出るための条件や試合内容などを紹介します。 こんな方におすすめ ドイツで試合に出てみたい方 練習の成果を試してみたい方 チーム戦/団体戦が好き ...
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ドイツで練習相手を探す方法
残念ながらドイツでは日本のテニスベアやテニスオフのようなマッチングサービスはありません。
恐らくドイツの国民性の違いとテニスクラブが充実していることが理由だと思います。
そのためドイツでテニス仲間を探すには、主に日本人のテニスサークルに参加をするか、地域のテニスクラブに入会するかのどちらかになってしまいます。
ドイツのLKトーナメントについて
日本では区民・市民大会の他にも、「草トー」と呼ばれるテニス事業者やテニスコート主催の大会が数多くありますが、ドイツでは先ほどの「クラブ対応のリーグ戦」と「LKトーナメント」の2つにほぼ集約されています。
そのため、ドイツで試合に出るためには、
- テニスクラブに所属をしていること
- クラブ内のチームに入り、LKランキングを所持していること
この2つが条件となります。
LKトーナメントの詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。
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参考ドイツ版草トー LKトーナメントの解説
この記事では、ドイツのLKトーナメントについて詳しく解説していきます。 こんな方におすすめ 試合をするのが好きな方 LKランキングを上げたい方 ドイツの草トー事情を知りたい方 自分のレベルに近い対戦相 ...
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ドイツでテニスを始めるには
まとめ
地域のテニスクラブに所属するのが一番です。
ドイツ語が苦手でドイツ人の輪に入るのに抵抗がある方は、現地で活動している日本人テニスサークルを探されることをお勧めします。
ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、シュツットガルト、デュッセルドルフなどの主要都市には日本人も多く在住しているため、日本人が集まるテニスサークルが見つかるかと思います。
各地域の日本人会のホームページなどにサークル情報を掲載していることもありますので、ご確認されてみてください。
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参考SSTJ ドイツの日本人テニスサークル
SSTJテニスサークルとは SSTJ(Stuttgart Sunday Tennis Japan) ドイツのシュツットガルトで毎週日曜日に活動している日本人テニスサークルになります。 年齢層は20代か ...
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