ドイツに住んでいると、当然ですがドイツ人とテニスをする機会がよくあります。
国も変われば練習のやり方も変わるため、実際にドイツ人とどのような練習をしているのか、また一緒にテニスをする際に気を付けたほうが良い点をお伝えします。
目次
ドイツのテニス練習人数
ドイツでは日本と比べてテニスコート数が多いため、サークルのように大人数でコートを使用するのではなく、基本的に2人もしくは4人でテニスをします。
シングルス練習をする場合は、贅沢に2人で1面を使って練習する場合がほとんどです。
ドイツ人のウォーミングアップ事情
アマチュアプレイヤーに限ったことだと思いますが、基本的にドイツ人はウォーミングアップ(準備運動やストレッチ)をしません。
テニスウェアを着た状態で車に乗って登場し、コートに着いたと思ったらすぐに練習を始めるためにラケットを持ち始めます。
日本のように世間話をしながら準備運動をする習慣はないようです。
注意ポイント①
練習開始時間よりも前に予め準備運動などを行い、準備万全の状態で開始時間を迎えるようにしましょう。
ショートラリーやラリー練習
テニスコートでの練習内容(アップ練習)はあまり日本と差はないように思います。
ショートラリーから始まりロングラリー、たまにボレストをして、サーブ練習をしていく流れです。
ショートラリーからサービス練習が終わるまでの時間が大体10分から15分くらいの場合がほとんどです。
では残りの時間は何をするのかというと、メインのゲーム練習になります。
メインのゲーム練習
ドイツ人はとにかく試合形式のゲーム練習に時間を割きます。
「テニス練習=試合」と考えているのではないかと思うほど試合に充てる時間が長く感じます。
ゲーム練習も1セットマッチは当たり前、時間が余ったら2セット目が始まることもよくあります。
ドイツ人との考え方の違い
日本でテニスをする場合、恐らくラリーなどの「練習」の時間と「試合」をする時間の割合は長くても半々、もしくは練習時間の方に長い時間を割いているのではないでしょうか。
それは個人的には理にかなった時間配分だと思っています。
理由としては、私は練習でミスをするショットは試合でも同じミスをするため、それを改善するためにテーマ別のショット練習が必要だと考えているからです。
- ウォーミングアップ
- 練習(自分の中でテーマを決める)
- ゲーム形式(練習したショット、テーマを実践で試す)
この流れがレベルアップする上で重要になってくるため、ドイツ人との試合が中心の考え方とは少し異なります。
問題点と練習テーマ
問題点:「テイクバックが遅く打点が後ろになりネットしてしまう」
⇒練習テーマ:「テイクバックを早くする」
例えば、「テイクバックが遅いために打点が後ろになってネットしてしまう」という問題点があった場合、練習のテーマは「テイクバックを早くする」になります。
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1「早くテイクバックをする」を意識しながらラリーをする
ラリー練習などの際に「早くテイクバックをする」を意識しながらラリーをします。
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2自然と「テイクバックを早くする」ことができるようになる
繰り返し練習することによって意識しなくてもテイクバックを早くすることができるようになっていきます。
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3試合でもテイクバックが早くなりネットミスが減る
最終的には試合でもテイクバックが早くなり、課題であったネットミスが減るようになるのです。
注意ポイント②
ラリー練習などに時間を割きたい際は、予め練習したい内容などを伝えておくと良いかもしれません。
なぜ試合中心の練習をするのか
ではなぜドイツ人は試合中心の練習を行っているのかというと、それはリーグ戦の影響ではないかと思われます。
憶測にはなりますが、クラブ対抗のリーグ戦では5分間のウォーミングアップの後試合が始まるため、同じようなシチュエーションで実力を発揮できるように普段から同じルーティーンで練習しているのではないでしょうか。
もしくは、純粋に試合をするのが好きなのかもしれません。
リーグ戦についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。
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参考ドイツのアマチュアテニスリーグについて
この記事ではドイツのアマチュアテニスリーグについて、試合に出るための条件や試合内容などを紹介します。 こんな方におすすめ ドイツで試合に出てみたい方 練習の成果を試してみたい方 チーム戦/団体戦が好き ...
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まとめ
- ドイツ人はウォーミングアップをしない
- 練習時間より試合の方が長い
- 有意義な練習にするためにも自分の意思をしっかり伝えることが必要
フィジカルに恵まれているドイツ人と有意義な練習時間を過ごすためには、しっかりと準備を整えてからコートへ向かい、やりたい練習などがあれば相手に意思を伝えることが大切になってきます。
ドイツ人は仲間想いでお互いのレベルや考え方が合えばとても良い練習パートナーになると思いますので、是非楽しいテニスライフを築いてください。