ドイツに来てまず驚くのが、「日曜日はお店が閉まる」という生活リズム。
スーパーも商業施設もシャッターを下ろし、街は一気に静まり返ります。
日本の「週末こそ買い物や外出でにぎやか」という感覚からすると、最初は不便に感じるかもしれません。
ですが、実際に生活してみると「日曜休業」がテニス習慣に大きな影響を与えていることに気づきました。
ドイツの“日曜休業”文化と生活リズム
ドイツでは日曜は「Ruhetag(休息日)」とされ、商業活動は法律で原則禁止されています。
これは単なる伝統ではなく、「家族で過ごす時間を確保する」という文化の表れでもあります。
ただし、すべてが止まるわけではなく、飲食店やトレーニングジムなどは営業しているため、外食や運動は可能。
日本と比べると「買い物は土曜までに済ませる」「日曜は静かに過ごす」が自然と身につくようになります。
テニス環境との関係
ここで面白いのが、テニスとの関係です。
日本だと土日のコートは予約が殺到し、利用料も割高になることが多いですが、ドイツは逆。
多くのドイツ人は土日は家族と過ごすため、テニスをする人は少なめです。
そのため、日曜のコートは空いていることが多く、料金も「週末割増」ではなく、むしろ平日の夜の方が高い場合が一般的です。
リーグ戦(Medenspiele)は日曜に組まれることが多いものの、普段の練習は基本的に平日の夜が中心。
土日はリフレッシュや家族の時間、というのがドイツ人の基本スタイルです。
私の日曜ルーティーン
私の場合は、日本人サークルの練習に参加するのが定番。
シュトゥットガルトやミュンヘンのサークルで練習し、その後はトレーニングジムへ。
試合の日も同じで、練習の代わりにリーグ戦をこなした後、ジムに行きアフターケアをします。
ジムに備え付けのサウナやジャグジーに入ってリフレッシュしてから帰宅するのが、すっかり日曜のルーティーンになりました。
また、練習後はサークルの仲間とお昼を食べに行くこともしばしば。
商業施設が閉まっている分、自然と「人と一緒に過ごす時間」が増え、これもドイツらしいなと感じています。
不便さと工夫
もちろん、最初は不便もありました。
練習用のテニスボールを買い忘れても日曜はスポーツ用品店が閉まっていて買えなかったり、飲み物を忘れても自販機やコンビニがないので手軽に調達できなかったり。
日本では当たり前のようにできたことができないのは、移住直後はストレスになるかもしれません。
ですが慣れてしまえば簡単で、土曜までに買い物を済ませ、日曜は「テニス+リカバリー」にあてると生活のリズムが安定します。
読者へのアドバイス
これからドイツに移住する方に伝えたいのは、日曜を「趣味の時間」として有効活用すること。
テニスをするにはコートも取りやすいですし、暇を持て余している人を練習に誘いやすい。
日本では「日曜は混雑の日」というイメージが強いですが、ドイツでは逆で「日曜は趣味を楽しむ日」。
テニスプレイヤーにとってはむしろ理想的な環境だと思います。
まとめ
ドイツの「日曜休業」は最初は不便でも、テニスを軸に生活を考えるとプラスの側面が多いです。
家族や仲間と時間を過ごし、リフレッシュできる日曜にこそ、テニスの練習や試合を組み込むと充実感がぐっと増します。
ドイツに来たら「日曜テニスライフ」、ぜひ一度体験してみてください。