テニス×海外生活

サウナ文化とテニス疲労回復|ドイツならではのリカバリー方法

悩んでいる人
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テニスの練習や試合後ってどうやって疲れを取ったらいいのでしょうか?

ドイツに来てからリーグ戦や練習会のあとに身体の重さを次の日に残さないために、リカバリー方法をいろいろと試してきました。

その中で、私の習慣として根付いたのがサウナとジャグジーを使ったリカバリーです。

日本では「お風呂文化」が主流で、テニス後に温泉や銭湯に行って汗を流すというのは想像しやすいかもしれません。

ですがドイツでは温泉よりもサウナ文化が強く、ジムやスパ施設には必ずといっていいほどサウナが備え付けられています。

私自身、普段通っているのはテニスクラブではなくトレーニングジムのサウナですが、これが練習後の疲労回復にとても役立っています。

takuma
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ドイツでテニスをしている中で感じた「サウナ文化」とリカバリーの関係について、体験談と科学的な観点を交えながら紹介していきます。

ドイツのサウナ文化

まず驚くのは、ドイツではサウナが生活の一部として根付いていることです。

ジムやプール、時には大きなスパ施設まで、サウナがあるのは当たり前。

シュトゥットガルト周辺のテニスクラブにはサウナ付きは見かけたことはありませんが、ミュンヘンにはサウナ付きクラブもあり、遠征時には練習後にサークルメンバーとサウナを利用しています。

日本のお風呂は熱いお湯に浸かって体を温める文化ですが、ドイツのサウナは高温の乾燥空間に入って汗をかき、その後はシャワーやジャグジーで体をクールダウンさせるというスタイル。

サウナは男女混浴で裸で入ることが基本なので、最初は少しカルチャーショックを受けるかもしれません。

ただ、こうした「温めてから冷やす」の流れが疲労回復に効果的であることは、科学的にも裏付けがあります。

科学的補足

サウナで血管を拡張し血流を促進 → 代謝や乳酸の排出を助ける
冷水浴やぬるめのジャグジーで血管を収縮 → 炎症を抑える
この「温冷交代浴」が筋肉の回復を早めるとされています。

私のリカバリー習慣|サウナ+ジャグジー

私が通っているジムのジャグジーは日本のように熱々ではなく、30〜35度くらいのぬるめ設定です。

最初は「ぬるすぎる」と感じましたが、テニス後に入ってみると意外に理にかなっていると気づきました。

サウナでしっかり汗をかいた後、このジャグジーに入ると体温がゆるやかに下がっていき、筋肉の張りがすっと軽くなる感覚があります。

日本の熱いお湯だと逆に体がだるくなってしまうことがありますが、このくらいの温度なら疲労を沈めるにはちょうどいい。

テニスで酷使した足腰をじっくりと休ませる時間になっています。

加えて、ジャグジーは水流で筋肉を軽くマッサージしてくれるので、足のだるさや肩の重みも和らぎます。

サウナとセットで利用することで、翌日の体の軽さがまるで違うと感じています。

日本とドイツの“冷やし方”の違い

最近の日本はサウナブームで、サウナ後は水風呂にザブンと入って「整う」文化が広がっていますよね。

私も日本にいた頃は、サウナ後は水風呂で一気に体を冷やすのがサウナの定番だと思っていました。

ところがドイツでは、この「水風呂文化」はあまり浸透していません。

ヨーロッパの人にとって、日本のような10〜15度前後の冷たい水風呂は「心臓に負担がかかって危険だ」とすら言われることがあります。

実際、ドイツのサウナ施設にあるのはプールやジャグジー程度の温度が多く、30度前後の「ぬるめでリラックスする」スタイルが主流です。

そのため、サウナの後に一気に冷水でクールダウンするというよりも、段階的に体を落ち着かせていくのがドイツ流。

テニス後の疲れた体にはむしろこのくらいの温度の方が合っている気がしています。

整い時間=セルフフィードバックの時間

もう一つ気に入っているのは、サウナ後の「整いベンチ」で横になる時間です。

心身ともにリラックスしているせいか、不思議とその日の練習や試合を自然に振り返るモードに入ります。

  • 「あの場面、無理にウィナーを狙う必要はなかったな」
  • 「次の試合ではサーブ&ボレーをもう少し増やしてみよう」

といった具合に、冷静に自分のプレーを反省できるんです。

テニスノートをつける代わりに、サウナで体を休めながら頭の中でセルフフィードバックをしている感覚。

これは私にとって、単なるリカバリー以上の効果になっています。

科学的に見たサウナと運動後の回復

ここで少し科学的な見解を補足しておきます。

サウナやジャグジーが運動後のリカバリーにどう働くのか、スポーツ科学の観点からも研究されています。

  • 血流改善:高温で血流が増し、筋肉に酸素や栄養素を送り込む

  • 乳酸除去の促進:運動で溜まった代謝産物を効率的に排出

  • 自律神経の調整:温冷交代浴で交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに

  • メンタルリフレッシュ:脳内でセロトニンが増え、ストレス軽減や睡眠改善につながる

一方で、真夏の試合後など体温がすでに高い状態でいきなり高温サウナに入るとオーバーヒートの危険もあるため、水分補給やクールダウンを挟むことは欠かせません。

日本の「お風呂文化」との違い

日本でテニスをしていた頃は、試合の後に温泉や銭湯に行って体を温めることが多かったのですが、ドイツに来てからは「温める」だけでなく「冷やす」ことも意識するようになりました。

これはサウナ+ジャグジー文化があったからこそ得られた視点です。

日本にいた頃は「熱いお湯で疲れを取る」一択だったのが、今では「温めて冷やすリズムを作る」という新しいリカバリー習慣に変わりました。

この違いは実際に体験してみないと分からなかった点だと思います。

日本と大きく違うのは、日本の熱々の「温泉」や「お風呂」はドイツにはありません。

takuma
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ドイツ含めヨーロッパにも温泉施設はあるのですが、どこもぬるま湯で個人的にはあれは「お風呂」とは呼べません。

まとめ

私にとってサウナとジャグジーは、単なるリカバリー手段以上の存在です。

汗をかき、筋肉を休め、整いの時間でプレーを振り返る。そんな一連の流れが、ドイツでのテニスライフをより一層有意義なものに変えてくれています。

もしドイツでテニスをしていて疲労回復に悩んでいるなら、ジムやスパのサウナを試してみるのは価値があると思います。

ドイツならではの文化を取り入れながら、自分に合ったリカバリー方法を見つけること。

それが、長くテニスを続けていく上で大切なのだと実感しています。

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