ヨーロッパテニス生活

ウィンブルドン訪問記とセンターコート見学ツアー体験

夏休み休暇を利用してイギリス旅行へ行ってきました。

今回の旅のメインは、ずっと憧れていた「テニスの聖地」ウィンブルドンの訪問。

グランドスラムのひとつであり、世界で最も歴史と格式のある大会。

今回は大会期間中ではありませんでしたが、ミュージアムやオフィシャルショップ、そしてセンターコートの見学ツアーに参加することができたので、その様子をレポートします。

ウィンブルドンの紹介

正式名称は「The Championships, Wimbledon」。

1877年に始まった最古のテニストーナメントで、芝コートのグランドスラムとして知られています。

主催は全英クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)。

伝統と格式を大切にし続けてきた大会であり、テニスファンにとってまさに聖地です。

特徴的なのは「選手は白いウェア着用」というドレスコード。

他の大会にはない雰囲気があり、芝生の鮮やかな緑とセンターコートの重厚さは、テレビで見ても特別感が伝わります。

ただし、観戦する立場からすると一つ大きな壁があり、ウィンブルドンのチケットは四大大会の中でも入手が最も難しいといわれています。

事前抽選(Public Ballot)に申し込む必要があり、当選確率は非常に低いのが実情です。

takuma
takuma
実際、私も今年(2025年)の大会観戦を目指して抽選に挑戦しましたが、残念ながらチケットは手に入りませんでした。

今回の訪問の目的

昨年はパリで憧れのローラン・ギャロスを初観戦し、グランドスラムの会場独特の雰囲気に圧倒されました。

その流れで今年こそはウィンブルドンの試合を生で見たいと思っていました。
ですが、抽選には外れてしまい観戦は叶わず……。

それでも「せっかくロンドンまで来るなら、ウィンブルドンの空気だけでも味わいたい」と思い、今回は大会期間外でも体験できるミュージアム・オフィシャルショップ・センターコートの見学ツアーを目的に訪問しました。

試合こそ見られませんが、テニスファンとして「一度はこの目で見ておきたい場所」だったので、訪れるだけでも大きな意味がありました。

ウィンブルドンへのアクセス

ウィンブルドンはロンドン南西部に位置し、アクセスは比較的シンプルです。

  • ロンドン中心部から地下鉄(District Line)で「Southfields」駅、または「Wimbledon」駅へ。

  • Southfields駅からはバス493番で約5分。徒歩20分。

大会期間中はシャトルバスや特別な交通規制がありますが、大会期間外の観光なら地下鉄とバスまたは徒歩で十分アクセス可能です。

ロンドン市内観光と組み合わせても気軽に訪問できる距離感です。

ウィンブルドン会場紹介

まず入口のセキュリティゲートを抜けると最初に目に入ってくるのは、センターコートのモニュメント。

ウィンブルドンセンターコート入り口

中央には「イギリスのテニスの神様」と呼ばれるフレッド・ペリーの銅像が飾られています。

センターコート前で記念撮影

No1コートの周りには、テニス仕様にカスタマイズされた電話ボックスや、今年の最終日の状態で残されたオーダープレートやトーナメント表も見ることができます。

記念の電話ボックス

男女各シングルスのトーナメント表

最終日の状態で残されたオーダープレート

 

オフィシャルショップとミュージアム

入口を入ってすぐ右側にはオフィシャルショップと、地下にはウィンブルドンミュージアムがあります。

ショップ、ミュージアム外観

ショップにはウィンブルドン限定のグッズがずらりと並び、どれも記念に欲しくなるものばかり。

記念タオルや白と緑を基調としたロゴ入りのウェア、その他キーホルダーなどの小物などがあり、観光客も多く訪れていました。

一部ラルフローレンのコラボ商品や、新作アイテムなどは取り扱いがなかったため、ウィンブルドンのウェブショップよりも品揃えが少なく感じました。

続いて地下のウィンブルドンミュージアムへ。

入場料は大人15£。

ウィンブルドンの歴史を紹介する展示があり、創設当時のラケットやボール、歴代優勝者の記録などをじっくり見ることができます。

ミュージアム内の展示物

所々に動体視力や周辺視野を測れるミニゲームや、ウォーリーを探せならぬマレーを探せなど、子供も遊べるミニゲームもあり、最後まで飽きずに楽しむことができます。

実物のチャンピオントロフィー

 

センターコート見学ツアー

今回の一番の目的が、センターコートの見学ツアーでした。

なんとウィンブルドンミュージアムの入場料15£には、このセンターコートの見学ツアーが含まれており、チケットを買う際に一緒にツアーの予約をすることができます。

ツアー時間は15分で、開始時間は以下のようです。

10:45 / 11:45 / 12:45 /13:00/ 13:45 / 14:45 / 16:00

予約時に名前とどこから来たのか確認があり、目印として色のついたリストバンドを手首に付けてもらいました。

ツアー開始時刻にセンターコート入り口付近で待ってると、ガイドさんが声をかけてくれツアー開始です。

2024年優勝者パネル

専用ゲートを進むと、昨年のウィンブルドン優勝者の写真が集められた記念パネルなどが飾られていました。

歴代チャンピオンが印字された記念パネル

更にその奥には、各部門の歴代チャンピオンの名前が印字されたパネルも。

センターコートまでの専用通路

そしていよいよセンターコートの登場です。

ウィンブルドンのセンターコート

大会期間外のため、ネットやライン等はなく育成中の芝が広がっていました。

電光掲示板には今年の男女各シングルス決勝のスコアが印字されており、粋な演出を感じることができました。

2025年男子決勝のスコアが印字された電光掲示板

センターコートではガイドさんがウィンブルドンの歴史など色々な説明をしてくれていましたが、我々にはなんと日本語版のガイドブックも用意してくれていました。

日本語のガイドブック

takuma
takuma
受付時にどこから来たのか聞いていたのは、このためだったのですね。

このガイドブックを見ると、9日目までは当日券も発売されるとの嬉しい情報も手に入れることができたので、来年は念願の初観戦ができそうです。

2026年チケット獲得に向けて

丁度イギリスからの帰国中にウィンブルドンからのお知らせが届き、2026年の事前抽選(Public Ballot)の受付が間もなく始まるとのことでした。

無事抽選を潜り抜けチケットの購入ができればよいのですが、もし抽選に外れた場合でも、来年は当日券で観戦を試みてみようと思います。

ウィンブルドンはチケット入手が四大大会の中でも一番難しいとされていますが、だからこそ観戦できたときの喜びは大きいはずです。

今回の訪問は、その夢へのモチベーションを一層高めてくれる経験となりました。

まとめ・感想

ウィンブルドンは大会が行われていない時期でも十分に楽しめる場所でした。

ミュージアムで歴史に触れ、ショップで記念品を手に入れ、センターコートを自分の目で見る――どれもテニスファンにとっては特別な体験です。

昨年のローラン・ギャロスに続き、今回は「聖地を訪れる」ことができました。

次の目標は、実際の試合を観戦すること。来年こそは実現できるよう早めに予定を押さえておこうと思います。

-ヨーロッパテニス生活
-, , , , , , , ,